受験期、ダンスはお休みするべき? 勉強と運動の意外な関係

受験勉強を頑張る今だからこそ、身体を動かす時間も大切に。
受験が近づくと、どうしても勉強中心の生活になりがちです。
「勉強時間を少しでも増やしてあげたい」
「習い事は一度お休みした方がいいのかな?」
「ダンスを続けていて、勉強に支障はないだろうか?」
そんなふうに悩まれる保護者の方も多いのではないでしょうか。
もちろん、受験は子どもたちにとって大切な挑戦です。限られた時間の中で勉強に集中することも必要でしょう。
でも、ちょっと待ってください。
勉強時間を増やすために、身体を動かす時間まで減らしてしまって、本当にいいのでしょうか?
実は、運動が子どもたちの心と身体、さらには集中力や記憶力などの認知機能にも良い影響を与えることが、さまざまな研究からわかってきています。
今回は、受験期の子どもたちにとって、運動やダンスがどのような役割を果たすのか、科学的な研究も交えながらご紹介します。
① 運動は、集中力や記憶力にも関係している!
「運動する時間があったら、その分勉強した方がいいのでは?」
そう思われるかもしれません。しかし、運動と学習は、必ずしも対立するものではありません。
世界保健機関(WHO)は、5〜17歳の子ども・青少年の身体活動について、認知機能や学業に関する良い影響が認められると報告しています。また、米国疾病予防管理センター(CDC)も、身体活動が子どもの注意力や記憶力に良い影響を与えることを紹介しています。
身体を動かすことは、勉強に必要な力を支えることにもつながる可能性があるのです。
もちろん、運動すれば必ず成績が上がるというわけではありません。
それでも、勉強だけに時間を使うのではなく、適度に身体を動かすことにも意味があると考えられています。
② 受験期のストレスを、身体を動かしてリフレッシュ!
受験期の子どもたちは、私たち大人が想像する以上にさまざまなプレッシャーを感じているものです。
テストの結果・志望校への不安・周囲との比較・毎日の勉強…。
頑張っているからこそ、知らず知らずのうちにストレスがたまってしまうこともあります。
そんなときに大切なのが、勉強から少し離れて、心と身体をリフレッシュする時間です。
WHOの身体活動ガイドラインでは、運動が子ども・青少年の心の健康にも良い影響を与えることが示されています。
そして、ダンスには運動だけでなく、音楽に合わせて身体を動かす楽しさがあります。
好きな曲に合わせて思い切り踊る!
難しかった振付が踊れるようになる!
仲間と一緒に笑いながらレッスンを楽しむ!
そんな時間が、受験や勉強で張り詰めた気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
勉強を頑張る時間と同じくらい、勉強から離れて自分らしく過ごす時間も大切にしてほしい。
私たちは、そう考えています。
③ 長時間の勉強で、運動不足になっていませんか?
受験勉強が本格化すると、机に向かう時間が増え、身体を動かす機会はどうしても減りがちです。
WHOでは、5〜17歳の子ども・青少年に対して、1週間を通じて平均1日60分以上の中強度〜高強度の身体活動を推奨しています。
また、長時間座り続ける生活を減らすことも推奨されています。
成長期の子どもたちにとって、身体を動かすことは、健康な身体づくりの大切な要素です。
だからこそ、受験勉強で忙しい時期にも、運動する習慣をできる範囲で維持することには意味があります。
週に1回のダンスレッスンだけですべての運動不足を解消できるわけではありませんが、定期的に身体を動かすきっかけのひとつになります。
④ ダンスには、身体を動かすこと以外の魅力も!
ダンスは、ただ身体を動かすだけの習い事ではありません。音楽を聴き、リズムを感じ、振付を覚え、身体全体を使って表現する。
レッスンの中では、さまざまなことに同時に取り組んでいます。
実際に、2024年に学術誌『Sports Medicine』に掲載された研究では、ダンスが心理面や認知機能に与える影響が検討され、ほかの身体活動と同様に有益な効果を持つ可能性が報告されています。
もちろん、ダンスがほかの運動よりも必ず優れているというわけではありません。
私たちが特に大切にしているのは、「好きだから続けられる」ということ。
受験勉強では、どうしても点数や順位など、結果を意識する機会が増えていきます。
そんな時期だからこそ、好きな音楽で踊ったり、仲間と一緒にひとつの振付を完成させたりする時間が、子どもたちにとって大切な居場所になることもあるのではないでしょうか。
勉強とは違う場所で、自分の成長を感じられること。それもまた、ダンスの魅力のひとつだと思います。
⑤ 受験勉強もダンスも。大切なのは無理のないバランス
もちろん、すべてのお子さまが受験期にもダンスを続けるべきだとは考えていません。
受験勉強の進み具合や体調、睡眠時間、本人の気持ちは、一人ひとり違います。
勉強との両立が難しくなったときには、レッスンの回数を調整したり、休会を利用することも、ひとつの選択です。
ただ、もしお子さま自身が「ダンスを続けたい!」と思っているのなら、その気持ちも大切にしてあげてほしいと思います。
「受験生だから、好きなことは全部我慢しなければならない」と、必ずしも、そう考える必要はありません。
勉強する時間・休息する時間・好きなことに夢中になる時間。
それぞれを大切にしながら、自分に合ったペースを見つけていくことが、受験期を健やかに過ごすことにつながるのではないでしょうか。
最後に。好きなことを続ける時間も、子どもたちの成長の一部です。
受験は、子どもたちが目標に向かって努力する大切な経験です。未来への道筋のひとつともなり得ます。
そして、ダンスもまた、目標に向かって努力し、少しずつ成長していく経験のひとつです。
好きな音楽に合わせて身体を動かすこと。
仲間と笑い合うこと。
昨日できなかったステップが、今日できるようになること。
そんな小さな喜びの積み重ねが、子どもたちの毎日を豊かにしてくれると、私たちは考えています。
受験も、ダンスも、子どもたちの大切な挑戦。
TOHNO DANCE STUDIO落合南長崎校は、勉強を頑張る子どもたちにとっても、安心して身体を動かし、ダンスを楽しめる場所でありたいと思っています。
「はじめての一歩から、確かな成長へ」
これからも、一人ひとりの挑戦と成長を応援していきます。
参考資料
世界保健機関(WHO)『WHO Guidelines on Physical Activity and Sedentary Behaviour』(2020年)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK566046/
米国疾病予防管理センター(CDC)『Health Benefits of Physical Activity for Children』https://www.cdc.gov/physical-activity-basics/health-benefits/children.html
Fong Yanら『The Effectiveness of Dance Interventions on Psychological and Cognitive Health Outcomes Compared with Other Forms of Physical Activity』(Sports Medicine、2024年)https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-023-01990-2
TOHNO DANCE STUDIO 落合南長崎校




